「最初の1億円」というタイトルを見て、
「本当に1億円なんて作れるのか?」
「普通の会社員には関係のない話では?」
「結局、不動産投資をすすめる本なのでは?」
と思った方もいるかもしれません。
2026年5月にKADOKAWAから出版した『世界の超富裕層がしている「最初の1億円」の作り方』で、私が伝えたかったのは、特定の投資商品を買えば1億円になる、という話ではありません。
むしろテーマはその逆です。
私自身、資産形成を始めてから純資産1億円に到達するまで、およそ10年かかりました。
その一方で、1億円を超えてからは資産形成のスピードが大きく変わりました。
振り返ってみると、その違いを生んだのは「もっと努力したから」でも、「急に投資の才能が身についたから」でもありません。
変わったのは、お金を増やすために走っている「車線」と、そのときに使っている「ギア」でした。
この本では、私自身が遠回りした経験も含めて、資産形成を加速させるための考え方を 「5つのギア」 に分けてまとめています。
この記事では、本をまだ読んでいない方に向けて、
・なぜ「最初の1億円」なのか
・5つのギアとは何なのか
・どんな人に読んでほしい本なのか
を、内容の一部をご紹介しながら解説します。
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なぜ「最初の1億円」なのか
資産形成について調べると、新NISAやインデックス投資、積立投資といった方法がまず出てきます。
これらは資産形成の方法として、決して間違っていません。
私自身も、本の中でこれらを否定しているわけではありません。
問題は、
「自分は、いつまでに、どのくらいの資産を作りたいのか」
という点です。
本書では、30歳の会社員が毎月5万円を年利5%で30年間積み立てた場合、60歳時点で約4,150万円になるというシミュレーションを紹介しています。
一見すると十分な金額にも思えます。
しかし、仮に年2%のインフレが続けば、30年後の4,150万円は現在の価値に換算すると約2,300万円相当になります。
NISAや積立投資が悪いのではありません。
老後に向けて着実に資産を作ることが目的なら、それでもよいでしょう。
しかし、
「50代、60代まで待つのではなく、もっと早い段階で経済的な選択肢を増やしたい」
と考えるのであれば、毎月の給料から一定額を積み立てるだけでは、どうしても速度に限界があります。
そこで考えなければならないのが、
「今より節約するにはどうすればいいか」
ではなく、
「そもそも収入や資産が増える構造をどう変えるか」
ということです。
この発想の転換を、本書では 「車線を変える」 と表現しています。
私自身、最初の1億円までは決して順調ではなかった
私は東京大学を卒業しましたが、卒業後しばらくはニートのような生活を送り、時給1,000円ほどのアルバイトをしていた時期もあります。
人生の転機となったのは、妻の妊娠でした。
それまでの「自分一人が食べていければいい」という生活から、「家族を守り、豊かにする」ことを考えるようになり、不動産投資家になることを決意しました。
当時の年収は300万円ほど。資産も十分ではありません。
そこで不動産業界への転職を目指し、そのための武器として不動産鑑定士の資格を取ろうと、子どもがいる状態で会社を辞めました。
26歳で不動産投資家になろうと決めたものの、すぐにうまくいったわけではありません。
最初の物件を購入するまでに5年。
その後も、思うように物件を買えない期間が続きました。
純資産1億円に到達するまでには、およそ10年かかっています。
今振り返れば、
「最初からこの考え方を知っていれば、もっと違う進み方ができた」
と思うことがいくつもあります。
だからこの本は、最初から資産形成に成功していた人が「こうすれば成功できます」と書いた本ではありません。
むしろ、
「なぜ10年もかかってしまったのか」
を振り返りながら、その後に資産形成の速度が変わった要因を整理した本です。
その答えを5つに分けたものが、 「資産爆増5段ギア」 です。
「最初の1億円」を目指す5つのギア
1速ギア:給料以外から「最初の1円」を生み出す
最初のステップは、いきなり不動産を買うことでも、大きな投資をすることでもありません。
「会社から給料をもらう以外の方法で、自分の力で1円を生み出すこと」です。
会社員として働いていると、
「働いた時間に対して給料を受け取る」
という構造が当たり前になります。
もちろん、本業で収入を上げることも重要です。
しかし、収入源が給与一つしかなければ、自分の時間と収入はいつまでも強く結びついたままです。
そこでまず、
自分の知識、経験、スキルなどを使って、本業以外から収入を生み出してみる。
金額そのものより、「自分でお金を生み出せた」という経験が重要です。
私自身も会社員時代、Amazonでの転売に取り組み、半年ほどで副業の月間利益が50万円を超えるまでになりました。
ところが、帳簿上では利益が出ているのに、なぜか銀行口座の現金が思ったほど増えていきません。仕入れ代金の支払いが先に発生し、売れ残った在庫にも現金が寝てしまうからです。
ここで私は、「利益が出ていること」と「手元に現金が残ること」は違うという、ビジネスの基本を身をもって学びました。
本書では、この段階を資産形成の 「1速ギア」 としています。
2速ギア:「時間」ではなく、自分の経験や価値を売る
副業を始めても、
「1時間働いたら○円」
という働き方だけを続けていると、いずれ時間の限界がきます。
そこで必要になるのが、時間そのものではなく、
「自分が持っている経験や知識には、どんな価値があるのか」
と考えることです。
本書では、これをさらに 「価値のズレを見つける」 という考え方で説明しています。
市場では十分に評価されていないモノや情報、自分にとっては当たり前でも他人にとって価値のある知識や経験を見つけ、それに自分の判断や行動を加えて新しい価値を生み出す。
重要なのは、自分が1時間働くことと、得られる金額が必ずしも比例するわけではない、と気づくことです。
ここから、「労働者として収入を得る」という発想から少しずつ抜け出していきます。
3速ギア:自分が動かなくても収益が生まれる「仕組み」を作る
次に考えるのは、 「自分が働き続けなくても回る状態」 です。
どれだけ高い単価で仕事ができても、自分自身が毎回動かなければ売上が生まれないのであれば、時間という制約から完全には逃れられません。
そこで、
・事業を仕組み化する
・人に任せられる状態を作る
・資産から収益が生まれる状態を作る
といった形で、「プレイヤー」から「オーナー」へ立場を変えていきます。
資産形成を大きく加速させるうえで、この 「自分の時間と収入を切り離す」 という考え方は非常に重要です。
4速ギア:1億円を超える世界では「信用」が資産になる
資産が大きくなってくると、それまでとは違うものが重要になります。
それが 「信用」 です。
金融機関からの信用。
取引先からの信用。
一緒に仕事をする人からの信用。
これまで積み上げてきた実績から生まれる信用。
私は不動産投資を長く続けてきましたが、特に不動産の世界では、この「信用の総量」によって扱える金額や参加できる案件が大きく変わります。
手元にいくら現金を持っているかだけではありません。
「この人なら任せられる」
「この人なら融資できる」
「この人と一緒にやりたい」
と思ってもらえる状態そのものが、大きな資産になります。
そしてこの段階から、数千万円、1億円を超える規模のお金が動く機会も増えていきます。
5速ギア:「稼ぐ人」から「資本を動かす人」へ
最後の5速ギアは、単なる投資テクニックではありません。
お金との向き合い方そのものを変える段階です。
生活するために働き、余ったお金を貯める。
そこから、
「自分の資本をどこに配分すれば、次の価値が生まれるのか」
を考える側へ移っていきます。
仕事をする目的も変わります。
「今月いくら稼ぐか」ではなく、
「数年後のために、今どこへ資本を投入するか」
を考えるようになります。
本書でいう 「最初の1億円」は、ここへ向かうためのゴールではありません。
むしろ、スタートラインに近いものです。
この本は「不動産投資の本」だけではない
私自身が不動産投資家であるため、
「不動産で1億円を作る方法が書かれている本なのでは?」
と思われるかもしれません。
もちろん、私自身の不動産投資や資産形成の経験は数多く登場します。
ただ、本書の中心にあるのは特定の物件の買い方ではありません。
副業、事業、仕組み化、信用、投資。
資産形成のステージによって「使う手段そのものを変えていく」という考え方です。
そのため、
「まだ投資を始めていない」
という方でも、1速ギアから読み進められる構成になっています。
反対に、すでに投資をしているものの、
「何年たっても資産が思ったほど増えていない」
という方には、自分が今どのギアにいるのかを確認する材料になると思います。
「ノウハウ」より大事なこと
発売後、Amazonにも多くの感想をいただいています。
2026年9月4日時点で、カスタマーレビューは52件、平均評価は5点満点中4.0となっています。
レビューを見ていて印象的なのは、単に「投資の知識が得られた」という感想だけではないことです。
私自身のこれまでの人生や、資産を築くまでの失敗や遠回りが率直に書かれている点を面白いと感じてくださった方もいます。
「最初から成功していた投資家の話」ではなく、ニート時代から試行錯誤しながら資産を築いていく過程そのものも、この本の一つの特徴です。
「セミナーを受けたような密度を感じた」
「資産形成に対する考え方が変わった」
「短い単位で区切られていて読み進めやすかった」
といった趣旨の声も寄せられています。
私としても、この本を 「これを買えば儲かる」という投資本にはしたくありませんでした。
読んだあとに、
「自分は今どの位置にいるのだろう」
「次のギアへ進むには何を変える必要があるのだろう」
と考えてもらう。
そこから実際の行動につながることの方が重要だと思っています。
『最初の1億円の作り方』はこんな人に読んでほしい
この本は、「誰でも簡単に1億円を作れます」という本ではありません。
投資成果を保証するものでもありません。
一方で、
・新NISAや積立を続けているが、このままでよいのか考え始めた
・本業だけでは資産形成のスピードに限界を感じている
・副業や事業を始めたいが、何から手をつければいいかわからない
・投資をしているのに、なかなか資産規模が変わらない
・「富裕層はなぜ資産が増え続けるのか」を知りたい
という方には、一度読んでいただきたいと思っています。
1億円という数字だけを見ると、とても遠い世界に感じるかもしれません。
しかし、大切なのは、いきなり1億円を作ろうとすることではありません。
今、自分がどの「車線」を走っているのか。
どの「ギア」を使っているのか。
そして次に何を変えるべきなのか。
まずはそこを知ることです。
私自身、そこに気づくまでに長い時間がかかりました。
その遠回りを含め、私が資産形成の過程で学んだことを一冊にまとめたのが、『世界の超富裕層がしている「最初の1億円」の作り方』です。
興味を持っていただいた方は、ぜひ手に取ってみてください。
※本記事および書籍の内容は、特定の投資成果や将来の利益を保証するものではありません。
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